#60

半世紀ほど前、ここは漁師のまちで、川べりには沢山の舟が並んだのだ、と聞く。
半世紀という時間で多くのものが姿を変え、ぱっと見、現在のまちは全く新しいものになったように見える。
でも同時に、それでも、今の私たちは、このまちのあちこちにそんな過去の片鱗を感じ取ることができる。

この風景と向き合って感じることは、「昔はよかった」のような単なるノスタルジーではない、と思う。
目に見えてわかりやすいものが変わっても、まちの来歴は細やかな風景に、そして何より、まちで生きる人の姿に息づいている。
現代なりのこと・過去があってこそのこと、両方を受け止めることでもって、現在を生きるまちの力強さを感じていきたい。

2019.2.8 W.Nagato