#52

皆さん、ご存知の二重橋前。海外からの観光客もたくさん訪れる東京を代表するスポットです。この風景の構成要素としてお濠(皇居外苑濠、内濠)は欠かせないですよね。このお濠には昔は玉川上水の余剰水が供給されて良好な水質が維持されていましたが、昭和40年に西新宿にあった淀橋浄水場が閉鎖されて以降雨水の供給のみとなってしまい、水質悪化が進みました。近年になって水質改善のためのさまざまな取り組みがなされ、最近はアオコの発生も少なくなり水質は改善に向かっています。しかし、水質が良くなるとともに濠内の生態系が変化し、水草が大量発生するといったことも起こっています。

多くの観光客が訪れ、記念写真を撮っていく日本を代表する水辺といえるこの皇居外苑濠。どこまで水をきれいにし、どのような水辺の風景を目指すべきなのでしょうか。

2018.5.1 T. Aramaki

荒巻俊也さん(東洋大学国際学部国際地域学科・教授)とは、この5年以上にわたって、#51のチーさんも一緒にハノイの水環境調査をしています。都市工学科の学部同期だったつながりです。各ご家庭の浄水や雨水の利用を調べる手法は非常に興味深く、都市工学科的な表現とすれば、環境系と計画系の協働による有益な研究にしていきたいと考えています。