#38
風景の理解

長い付き合いになる友人がいる.研究のアイデアを一緒に話して煮詰まると二人
で町を歩くことが多い.彼が本郷に来たときは白山神社あたりまでぶらぶら歩き,
一緒に式展開の話をする.昨夏は彼の町を歩いた.土地に独特の石灰岩を切り出
し高い壁を築き,帰還を1年に1度許されるようになってからも,荒野と再建を繰
り返しながら,自分自身が生きるためにずっと祈ってきた.なんとなくという感
覚に支えられた理解の行方について思う.

2017.1.20 Hato,E.