#37

カトマンズでは,2015年の大地震の後,ネパール政府が新たな憲法を制定するという政策をとったことが原因で,インドから石油の輸入が止まり,深刻な燃料不足に陥りました.数少ないバスには屋根まで人が乗る状況となりました.写真をよく見ると,屋根の上に乗っているのは若い男の人ばかりです.しかし,女性や子どもが移動できないわけではなく、ちゃんと車内で座っています.さりげないですが,本質的な秩序だと思いました.商店街でも女性の服飾店は混んでいるなど,町は平静と秩序を保っていました.脆弱性は否定できませんが,閾値を超えない災害へのレジリエンスとしては学ぶべきものがあるように思います.

2016.12.10 R.Honda

#37の本田利器さん(東京大学大学院・新領域創成科学研究科・教授)は、復興デザイン研究体、随一の温和怜悧なコアメンバーです。カトマンズの一枚は、災害・制度・秩序・社会の関係における本質的な価値を教えてくれます。本郷の学生さんも、復興デザインスタジオを履修すれば、直接ご指導いただけますよ。(窪田)